カテゴリ:Smoking of Cigarette( 2 )

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1.『Munstead Wood』 非常に四季咲き性が高く、真夏にも色が飛びません。
本来ならば春に一度だけしか出会う事のできない現代のガリカ ローズだとお考えいただきたい。
この薔薇と「Darcey Bussel」の二種は暫く遠ざかっていたERへ私を回帰させた。
2.5.前回〜香水月季で既出のTea Rose(名無しちゃん)
これはおそらくFound Teaの『Windsor Tea』ではないかとの推察。
葉が暗く非常に美しい。中輪というよりも小輪に近い。軽めのあっさりとしたティ香。
枝が斜上するも全体的にバランスのよい樹形は「Mme Joseph Schwartz」に似ています。
3.烈火に晒され水分を失った夏草は今日刈り取られた。浮かび上がる数字は奇しくも『7』。
4.『Pavillon de Pregny』 「香水月季」既出の写真の角度違いの一枚。
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私には昼間に見る夢が幾つかある。
それは所謂 déjà-vu〜既視感〜とも若干性質が違うものだ。

ここにそれを記しておくことにしよう。

私は人の身体の部位の中でもとりわけ耳と脚が好きである。
それは性的な意味合いを含むFetishismなるものとも違った感触のもの。
何故ならば...その対象が老若男女問わず...だからである。

時としてそれは 電車の中、硝子張りの喫茶室の中から...
私の前方を歩く人々。バスの中で偶然乗り合わせた人々。
雑踏の中で、デパートの中で、書店の中で、山で浜辺で。

男の脚も見る。
女の耳も見る。
老婆の足許を気遣う。
紳士の足許と長い杖。

兎にも角にも脚という部位には、貌と同じくらい...
そのひとの人生が如実に現れているといった印象。
けれどすべての人々の素足を見る機会はそうはない。

そして奥様、旦那様、坊ちゃま、お嬢様という呼び方。
手荒れを気にしない事。己の手荒れを誇らしくさえ感じる事。
這いつくばって床を拭く作業の記憶。
単純作業を疎ましく感じずに気持ち良く実行できること。

* いちばん最後に湯を使う。(1)
* 陽が傾く頃にバスタブに湯をはる。(2)

* 夜。それぞれの部屋を廻って戸締まりをし、
* 朝。それぞれの部屋を廻ってカーテンを開けること。

私の暮らしにカーテンは必要ない事。(露出狂ではありません、念のため.笑)
事実20年近くカーテンを購入していませんし、カーテンそのものに美を感じません。
贅沢な布地であっても北欧のテキスタイルで仕立ててあっても末路がカーテンでは台無し。
カーテンとして仕立てられるために生まれた生地なら別ですが。兎に角 私とは無縁のものです。

そこが何処であれ枕を必要とせず、すぐに眠りに就く事ができること。

蝶々ではなく(正しくは蝶々を経て)オンリーだったこと。
黒い男たち。白い男たち。赤い口紅。私の黒髪。
街中ですれ違う異国の男たちに親しみを持った懐かしさを覚えること。
とても大切にしてもらったこと。優しく労ってもらったこと。そして愛されたこと。
ココナッツのような体臭に淡い記憶が蘇ること。
色とりどりのキャンディの包み紙。チョコレートの苦み。ガムを噛む口元の動き。

私がまだ幼かった頃、我が家の目の前で駄菓子屋を営んでいた老婆の
若かりし頃の職業がほぼ確信犯的にすぐに分かったこと。白粉の匂い。

団地で。妻と娘と共に暮らしていた頃のモノクロームの写真。
それは写真の左上に私が立っていて右斜め下に妻と幼い娘が写っている。
出勤間際の私を見上げているのだ。部屋は暗いがおそらく時間帯は朝であろう。
では...その写真を撮ったのはいったい誰なのか?

靴を磨く行為よりももっと親密なものを感じさせる私の膝の上に投げ出された脚。
その脚の指の爪を丹念に...より丁寧にひと指ごとに切り揃え 磨いてゆくのだ。
右が先の場合も左が先の場合も、それは個人によって必ず癖があるという記憶。
はてしなく柔らかい白い指先の爪を習慣のように切り揃える行為。
我が身の爪より他人の爪がそろそろ伸びているであろうことが絶えず気にかかる。

最後に。
私はこの歳になっても夏にショーツを履く。
それは必ず膝上でなければならない。
夏に限らず真冬でもショーツを履く。
それでも膝上でなければならない。
膝より下では私の脚の『良さ』が出ないのだ。
私の躯の中で最もしぶとく...したたかで頑強な部位。
靴下と下着に限っては必ず上質なものを選ぶ。
たとえ金がなくても上質なものを選ぶ。

月曜日から金曜日までの色男が週末になると ものの見事にぶざまになる真夏。
細く仕立のよいスーツに身を包んでいても
週末に現れる生っ白い退化したかのような脚には思わず目を背けたくなる無惨さがある。

* 男の脚は。普段は覆い隠されている。
* 女の脚は。普段は曝け出されている。

私のすべてを愛しんで かつて指切りを交わした異国の男は今生どうしているだろう。
私を心から信頼し 柔らかい手を預けてくださったマダムは今生どうしているだろう。
また出逢えるだろうか。
それとももう出逢っているのだろうか。

今宵、私は誰の爪を切る。

〜G d D〜

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1.『ゼニゴケ(Marchantia polymorpha L.)/ ゼニゴケ科ゼニゴケ属』
2.『コドノプシス ‘ライラックアイズ’Codonopsis clematidea'Lilac Eyes'/ キキョウ科ツルニンジン属』
3.『庭咲き草花の寄せ植え』
4.『Alister Stella Gray (Noisette)/ Gray / UK / 1894』
5.『マツヨイグサ(待宵草) / アカバナ科 / マツヨイグサ属』
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早春の或る日。
友人に訊ねられました。
『...ところで×××くんの園芸歴はいつから?』と。
薔薇にどっぷりハマったのは30過ぎてからだから....
素直に『浅いよ、まだン年くらいのものだよ』と私は答えました。

それから数カ月が経ち、季節は梅雨に突入。
庭を整理(するような広さではないけれど)している時に不思議なものを発見しました。
そしてその物体(植物)から遠い遠い過去の出来事が蘇ってきたのです。

私が小学生の頃、母はある男と出奔しました。
今となっては笑い話ですが、
きっと相手は誰でもよかったのではないかと私は思います。
けれど当の母しか『本当の事』は知らない出来事。

公務員だった父は仕事と家事の両立、
残された子供ふたりにほとほと手を焼き、
妹を残し、私は母の里へ帰されたのでした。
公務員=真面目ではなく普段から好き勝手遊び放題な男。
母は母でこれまた好き勝手し放題。似た者夫婦でした。
父の浮気に腹をたて、購入したばかりの新車を
鉄柱の両開きの門にアクセル全開で突進。
あっけなく廃車にしたこともありました。
家族で食卓を囲んだ記憶などほぼ皆無。
毎晩、妹とふたりで食事していたのです。

小学生だった私の当時のいちばんの願いは
恐ろしいことに『両親の離婚』でした。
(その欲望は様々でしょう。けれど大概の「子供」は自分の幸せを強く願うもの)
実際にはそんなことはしなかったけれど
七夕の短冊に願い事を書くとすれば...
『どうか...どうか神様!この二人が早く...一刻も早く離婚してくれますように』
...と書いたことでしょう.笑
私と妹は父を異にしていますから、
手許へ置く子として妹を選んだのも、まぁ...自然な流れだったのでしょうね。
私はもう天にも昇る気持ちで(深刻な顔をしながらも内心はホクホク.笑)
いそいそと祖母や叔母の待つ実家へと戻ったのでした。

転校生として新しい学校へ通うことになった私は、
偶然にも同じ時期に千葉から父親の転勤で(銀行員だったかな?)越してきた
『サカイくん』という子と大の仲良しになりました。
思えば私の暗黒時代だった少年期の中でその数年は今でもきらきらとした想い出。
私とサカイくんは、結局ほぼ同じ時期にその学校を去ることになるのですが
来る日も来る日も行動を共にし、喧嘩をしながらもとても楽しい毎日だったのが今では懐しい。
『サカイくん、元気にしてるかな?きっと早々に結婚して現在は立派な父親になっているんだろうな...』
などど.....思い返す毎に、そばかすの多かった彼の顔を今でも時々夢に見るのです。不思議。

ランドセルを背負ったふたりは登校時も下校時も一緒。
そして彼との想い出の中のひとつに『苔』の存在があるのを思い出したのです。
ふたりでしゃがんで様々な苔を観察したこと。
私が初めて植物というものに興味を持ったのは『苔』だったという訳です。
観察といっても気持ち悪いもの見たさ故の悪戯心。
下校時には必ずといっていいほど二人で歩道や山林の脇に生えている苔を探したものでした。
『うひゃ〜っ!気持ち悪っ...』とか、ゲラゲラ笑って(?)はしゃぎながら.笑

ほんのひと月ほど前にウチの敷地内で面白いものを見かけて何だろうと近付いて
しゃがんでみたらそれは胞子を放出した後のゼニゴケでした。
特別珍しくもない...どこにでも見られる苔です。
(ウチの坪庭は半日陰ですから苔やシダが多く潜んでいる)
土を落とさないよう、スコップですくって薄い石盤の上に移植してみました。
なんともひょうきんな姿。とてもかわいらしい形状をしています。

ふと訊ねられたちいさな問いかけから蘇った遠い少年期の記憶と『苔』。
サカイくんは非常に利発な子で且つ素直で親しみやすい少年でした。
もう会うことはないのかな?再会してみたい過去の友人のひとりです。
とかく夏は感傷的になって困ります。

〜G d D〜
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