カテゴリ:Sweeter than Sweet( 15 )

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1〜5.チャイナ系実生薔薇『タニー』☆☆☆
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2011年、薔薇のシーズンの幕開けを飾ったのは。
瑞々しくも麗しい...この可憐な薔薇でした。

姿も見せずに花びらを散らす悪戯な風に。
容赦なく燦々と照りつける陽射しに。
そして音もなく花びらへと降りてくる優しい雨に。
儚くも名残惜しいその姿はわずか三日間の命。

また来年逢おうね。
きっと、ね。

〜G d D〜

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1.〜5.『True Slater's Crimson Chaina / China Rose / unknown / East Asia』
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雨の日には紅いものが欲しくなる。
疲れた時。脳を酷使した時に甘いものが欲しくなる。
私は雨が好きだから雨の日が疲れるという訳ではない。
むしろ雨の休日を選んで買い物に出かけるくらいである。

けれど冬が近づくにつれ...ひと雨毎に気温が下がり、
お日さまにも恵まれない日々が続くと途端に甘いものが欲しくなり...
夜中に目が覚めてチョコレートを頬張っていたりする。なんだか可笑しい。
熱い珈琲や紅茶にひとかけらのショコラは気分を鎮めてくれることを経験上...既に体感済みである。

随分前の事になるが、私はかつて二年程、某大手の金融会社に席をおいたことがある。
そこで私は非常に厳しく相応にキャリアもあり且つキレ者の女性のアシスタントとして働いた。
ついぞ最近になって折しもその当時の同僚に街角で偶然に出会い、
かつて席をおいていたその会社の近況や、
お互いのプライベートな近況報告に...暫し時間を忘れ花を咲かせた。

その女性はそれから間もなくしてある会社へと引き抜かれ、
(所謂ヘッドハンティングであろう)その会社を去ったと聞いた。
とても厳しい日々で心身共に疲労困憊した記憶しか残っていない。
精神的にも体力的にもいっぱいいっぱいだった記憶しか残っていない。

兎に角残業は当たり前、私は遅い時でも毎日22時くらいで上がらせてもらっていたが
その部署はおそらく毎日...終電ギリギリまで皆働いていたに違いない。
...私は幸いにしてそんなにお叱りを受ける事もなかったが、(逆にとてもよくしてくださった)
或る日、彼女のアシスタントのひとりである女性がルーティンワークの上で些細な失態をおかし
散々彼女に責め寄られ、ついにはわんわん泣き出し...その日の午後に退社した全貌も見ていた。
兎に角...存在感のある女性であった。そして自分に厳しいことはもちろん他人にも容赦しなかった。
仕事も出来、社交性にも優れ、隙のまったくない人であったが故に、
私はあのような女性を恋人に、そして女房にする男はいったいどんな男だろうと常々思っていた。

私は本来そんなに甘いものが好きではないのだが、
その日々...約二年間は毎日チョコレートを二箱くらい平らげていた。日によっては3箱。
兎に角脳が欲しがるのである。甘いものを口の中で溶かさなければやっていられなかった.笑
もう二度と戻りたくないような職場であったが色々と勉強にはなった.笑...と今になって思う次第。

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サテ...先日もupしたばかりの『True Slater's Crimson Chaina』。
深紅の薔薇はその日の天候や翳り具合によって撮影が困難な場合もあります。
マンションのグレイのコンクリートの床や壁をバックに撮れば
重たい色を更に増し...所謂...暗い写真として仕上がります。
私はほんのお遊び...戯れで写真を重ねたりはしますが、
余程のことがない限り元々の画像についてはあまり色調整をかけません。
休日に開花が重なれば、私はその夕刻を待ってこの薔薇を撮る支度にかかります。
『True Slater's Crimson Chaina』は、時間が経てば経つ程...
花びらがひとひら散る頃には、栗色を含んだ実に艶やかなクリムゾンへと退色します。

そして特徴のひとつとして雌蕊が紅いこと。
金色の花粉が影を潜める終盤には。
雄蘂も紅いことが明るみに出て...終焉の美を飾る事になるのです。
(雄蘂:正確には終盤に向かって更に紅く染まる...とう方が適切)

ちいさなベランダ。ちいさな鉢植えといえども。
宵闇が迫り、街の灯りが首都高を走る車の群れと重なり。
そのような時間になっても。室内へ引き返すのが躊躇われるほどに。
それはそれは名残惜しい姿で私の袖を引くのです。

〜G d D〜

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1.5.紅の木(Bixa orellana)烏瓜(Trichosanthes cucumeroides)拾った果実
2.ミシマサイコ(Bupleurum scorzonerifolium)
ツルボ(Scilla scilloides)
白式部(llicarpa japonica form. albibacca)
オグルマ(Inula britannica )
藤袴/玉咲き青花( Eupatorium chinense/Eupatorium fortunei)
松虫草(Scabiosa japonica)
3.ヤンバルガンピ(Wikstroemia indica)
4.黄花コスモス(Cosmos sulphureus)
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この秋の寄せ植えは、初夏のミシマサイコに始まり...
秋、松虫草の開花に出逢うまでを想定して昨年仕立てたもの。
此処に見えない草花があと一品種潜んでいます。
隣の鉢からのこぼれ種から〜風に運ばれて此処へ辿り着いたもの。
虫が媒介したもの...小鳥たちが運んだ種の数々。
消えていなくなるもの。新たに命を宿すもの。

宿根草主体の寄せ植えの面白さは経年変化による変貌とそのちいさなサプライズにあります。
季節が映るか...虫が潜むか...雨の雫が宿るか...この隙間こそが寄せ植えの美しさだと思うのです。
まず私自身が隙だらけの人間であり、思いを寄せるひとも、欠点がある人に...より傾き惹かれやすい。

それぞれの草花の持つ色彩がどのように溶け出し...そして織り成されるのか。
私にとっての寄せ植えとはそれがいちばん重要であり惹かれる題材でもあるのです。

丸い鉢であっても四角い浅鉢であっても...。
前もなければ後ろもなく、右もなければ左もない。
そういったつくり方をなんとな〜く心がけています.笑
壁に咲かせる花ではないのですから...。

始まりと終わりを繋ぐいちばん美しい状態の期間がわずか一週間でもあればそれでよい。
それは春を告げる草花の寄せ植えでも夏の光があやなす草花の寄せ植えでも同じこと。

私が育てている草花の中で、一年草は一割にも満たないもの。
ほぼ宿根草か、あとはご存じの通り薔薇...薔薇...薔薇...です.笑
今はその薔薇たちもようやくひと休みといったところ。
私はといえば...ようやく長袖をクローゼットから引っ張り出してきたばかり。
冷たい雨にしどけなく俯くコスモスが美しい...実りの秋の到来です。

〜G d D〜

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1.〜5.『Ann Endt (Hybrid Rugosa) / Steen, Nancy * Nobbs / New Zealand / 1978』
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肉眼で見るともう少し深いクリムゾン。開花翌日には非常に退廃的な色へとブルーイングします。
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今年の春の出来事。
「Rosa chinensis var. spontanea」を観に、
plumさんとふたり 草ぶえの丘を訪れました。
この時季に訪れた第一の目的はもちろん「〜spontanea」の観察だった訳ですが
その前年から、是非とも入手し育てたいと思っていた薔薇の新苗が
わずか数本のみ店頭に並ぶという情報を こっそり仕入れていたのも裏の目的でした.笑

ほぼすべての薔薇はまだ芽吹いたばかりで園内には誰も来園者はおらず、
「〜spontanea」も散った花、ぎりぎり見頃の花...といった状況でした。
後にも先にも こんなにのんびりした状況で薔薇園を訪れたのはこの春だけ。
撮った写真も既にお蔵入りの3枚のみ!!!ピンクの『〜spontanea』と『Rosa hugonis』だったかな。
ふたりで薔薇談義に花を咲かせ、 新緑に包まれたガゼボでの昼食は実に贅沢なひとときでした。

私は今年はその育てたいと思っていた薔薇と 友人から頼まれていた「〜spontanea」と「Louis Riel」。
それだけで充分だったのですが、
薔薇の見頃でもないこの時季に訪れた私を見てY氏は上目遣いでボソッと一言。
『「Ann Endt」あるよ...。』.笑
遡ることその前々年の冬に『Rosa clinophylla』を接いで欲しいといった
あぁ...例の奇特なヤツだ...と、Y氏は憶えていらっしゃったのでしょう。
そしていつも連れ帰る薔薇を通して好みもなんとなく把握していらっしゃったのだと思います.笑

真の目的だった薔薇は『ヤマイバラ』。
親木が不調だったのを見ていましたから しばらくは無理だろうと思っていたのですが
「今年は園内の薔薇、すべてご要望があればお接ぎできます」との言葉も聞いていましたし
その言葉を信じて だいたい何本くらいの苗が並ぶかまで想像を逞しくしていたのでした.笑

私が今年の春に草ぶえの丘から迎えた新苗は計4品種。
今回の主役であるこの『Ann Endt』。
そして残る2株は「Louis Riel」と「Henry Hudson」。

Y氏は熱く語ります.笑
とにかく蕾をどんどんあげてくる薔薇だから秋までは摘蕾に徹すること!
私はこの薔薇を初めて意識したのが秋の紅葉時でしたから、
てっきり一季咲きだと思っていたのでした。

氏の言葉通り...摘んでも摘んでも蕾をあげてくる!
嗚呼...どうしよう、咲かせちゃおうかな...と、何度誘惑に駆られたことか.笑
一度目は6月中旬頃だったかな...、そして二度目は7月も下旬を過ぎた頃でした。
株元からべーサルシュートが合計二本も出て元の主幹がどれだったか分からなくなりました.笑
枝は水分をたっぷりと含んだ質感で萌黄色。全体像はまるで噴水のようです.笑
現在四方へ枝垂れて それぞれの枝先に房になり蕾を多数つけています。
この花は誘惑に負けて...もうそろそろいいかな?と、
なす術もなく咲かせてしまった実におめでたい我が家で一輪目の花です。
現在八つ程蕾が控えています。さぁ...この後どうしましょうか?笑

Y氏はカナダの女性育種家の生み出した薔薇だと仰言っていましたが
作出年は同じでも作出者は図鑑によって表記は区々。
薔薇に精通していらっしゃる方ならこの薔薇の高配親がそれぞれ何であるかを既にご存じでしょう。
秋に3段階に色づく枝葉のように...実にスパイシー且つエキゾティックなシナモン香。
宵闇が迫ればそっと花弁を静かに閉じ...その残り香だけを闇の中に紅く灯す。
誘惑に勝てるはずがありません.笑

ちなみに『umbrella』とは...
私がブログを開設するにあたり いちばん最初に頭に浮かんだ言葉です。

〜G d D〜

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1.『Champney's Pink Ciuster (Noisette) / Champneys / US /1811』
2.『Rosa willmottiae*Rosa willmottiae Hemsl.(Species)』
3.『Harlow Carr (English Rose) / Austin / UK / 2004』
4.『千島紅花苺 / Rubus sp. 学名は確定されておらず。/ バラ科 / キイチゴ属』
5.『屋久島テリハノイバラ』
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1.春.夏.秋.冬.朝未明.白日.宵闇.どの瞬間.
どの季節に見ても見飽きるという事はない薔薇。
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2.非常に風情ある実成り。色も実に渋いですね...。
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3.おそらく今後...どんなに素晴らしいERが作出されようとも
既に私の中では不動の位置。
絶え間なく咲くことが必ずしもよいとは限らないが、
満足を遥かに超える比率で霜が降りる頃まで咲く。
オールドローズの美点をあますところなく備え、ダマスク香を漂わせ、撓る躯に鋭い棘。
棘・棘・棘・棘!!!そして限りなく細い細い枝!!!この愛らしさ!!!(何なんでしょうね.笑)
他に何を求めようというのか...。浅いソーサーは散る間際まで凛としたまま。
気侭に迎え入れた人々から必ず販売店へ賛美の声が届けられるというのも納得である。
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4.この花は早春に咲いたもの。我が家でいちばん大きな寄せ鉢に植わっている。(直径42cm)
私はこの寄せ植えに名をつけたのだが、
親愛なるアガサ・クリスティーの短編からタイトルを戴いた。
もちろん私の中で勝手にそう呼んでいるだけである。
『砂に書かれた三角形 / Triangle at Rhodes』と。
その浅い皿の上に展開される三角関係/草花たちは...『H. multifidus hercegovinus』、
『糸葉芍薬紅小輪一重』+『亀甲ヤブレガサ』の3点。脇役として黄花紅輪蒲公英、千島紅花苺、
黄斑吾亦紅、屋久島白花蛇苺だったと記憶している。一年後が楽しみである。
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5.我が家にはテリハは何種類もあって、ヤクシマテリハノイバラ2種、根上がり盆栽仕立て1種、
斑入り(五色)1種、琉球テリハノイバラ1種。
これはどれだっけ?おそらくYさんからのいただきものでいちばん立派な株。
四方八方へさながら噴水のように...風に吹かれるまま靡くように枝垂れて実に見事。
今ちょうど見頃、満開です。
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〜G d D〜

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曇り空。
曇り空...と聞いて皆さんはまず何を頭の中に連想しますか?
人それぞれ...それは絵画であったり、過去に体験した出来事だったり
ある特定の場所だったり...実に様々なのではないかと思います。
私が曇り空と聞いてまず思い浮かべるのはまだ足を踏み入れたことのない場所。
それは国といった方が正しいのか首都といった方が正しいのか...
イギリス、所謂イングランドの倫敦なんですね。

以前知り合った古道具屋の知人から聞いた話なので直接私が体験した訳ではないのです。
その知人曰くイングランドは一年365日中、晴天の日は20日あるかないかとの事でした。
本当でしょうか...?
そんなに日照が少ない土地で国花とも呼べる薔薇がたわわに咲き乱れるのものなのでしょうか?
薔薇を国花として掲げている国は他にもアジア〜アフリカ〜ヨーロッパ...知りうる限りでも何国かありますね。
ちょっと気になって調べてみましたが、*〜倫敦の緯度は樺太中部と同程度、
西岸海洋性気候の恩恵を受けて温暖かつ適度の湿度を持った比較的暮らしやすい気候となっている。
ただし一年を通して小雨や曇天がやや多い〜*(*〜Wikipediaより引用〜*)...とあります。
なるほど、知人が云っていたのもあながち誇大表現ではないようです(事実年間通して住んだとの事)

私は今、いちばん行きたい国は何処かと訊ねられたら夏なら北欧。冬ならオーストラリア。
では季節に関係なく行きたい国は何処か...と訊ねられたなら、それがイングランドなんですね。
で、イングランドに行って何するの?と友人に訊かれ、
『特にないけれど、まずいちばん最初にアガサ・クリスティーの墓参りをしたい』と云ったのでした。
すると友人は一笑、そんな発想はいかにも×××××だね...なんて云われてしまいました。
『どーして?』なんて尋ねると×××××にはそういう発想自体思い浮かばないと思う...との事でした.笑
私がイングランドに行きたいのは件の墓参りもあるのですが、都市部よりももっと田舎の方、
(倫敦を拠点にして)田園地帯を歩いてみたいというただそれだけのことなんです。
庭が見たいわけでもない(イングリッシュガーデンには興味ナシ*もちろん何かを吸収するでしょうが)
方々の州で週末(に限らず)に開催される蚤の市や骨董市を見て廻ったり...目的を決めない旅。
「目的を最少限度に絞った方が旅はより楽しいものになる」という経験上からの...ただそれだけの事。

では何故アガサ・クリスティーが好きなのか?好んで読むのか。繰り返し読むのか(しかもミステリー)
それは彼女の作品の根底に流れているものが終始一貫しているから、このことに尽きる訳です。
(彼女の作品は、加えて会話を主体として物語が展開されてゆくのも魅力のひとつでしょう...。)

アガサ・クリスティーはミステリー・推理小説という形をとりながらも
最後まで『人間』というものを書き続けた作家だった。私はそう思います。
所謂作家には彼女のように生涯をかけて描きたい主題を追求するタイプと
返還に返還を重ね、読者をよい意味で裏切り続ける、
このふたつのタイプに大きく分れるのではないかと思います。

私は育種家ではありませんが、彼女に薔薇を捧げたい.笑
けれどすでに『Agatha Christie』という名の薔薇はこの世に存在しています。
1990年、Kordes作出、ピンクの巻きのゆるいハイブリッドティー。
実際には見た事ないのですが、図鑑には大輪で香りがよいと記されています。
英語苦手なのに辞書片手に翻訳までして...得た情報は実に大味な事でした.笑
(どの薔薇にもいえること、...けれど出来る限り忠実に訳してみたくて)

私が彼女の作品の中で敢えてベスト1を挙げるとするならば。
それはエルキュール・ポワロものでもなく、ミス・マープルものでもなく、
1944年にメアリ・ウェストマコット(Mary Westmacott)名義で書かれた...
__________『Absent in the Spring / 春にして君を離れ』__________
この本を読んだのは数年前(30代前半だったかな?つまり近年.笑)でしたが
(推理小説のカテゴリー外だったので、ずっと後回しにしていたんです)
読後、かなりの衝撃を受けたのを今でもはっきり憶えています。
(この一冊を読むと善意が必ずしも他人に幸せを齎すものではないという事がわかります)

彼女のファンの間では常に囁かれている事ですが
ベスト10が選出されると、ほぼポワロものが上位を占めてしまいます。
ですが、このふたりの偉大なる探偵を比べた時、
愛着をもって親しまれるのは何故かいつもミス・マープル。
実在しないセント・メアリ・ミードという村に暮らす上品で観察眼鋭い老婦人です。
この村はどうやらモデルになった実存する村があるとの定説です。
そしてミス・マープルは彼女自身の祖母がモデルだと云われています。
聞き込みに聞き込みを重ねてその村を探し当て
いつの日か、ゆっくりのんびり訪れてみたいものです。
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1.『Silene pendula/シレネ ペンデュラ/(サクラマンテマ)/ 袋撫子(フクロナデシコ)』
2.4.『Tricolore de Flandre(Gallica)/Louis Van Houtte / Belgium / 1846』
3.『Village Maid : Centifolia Variegata...(Centifolia) / Vibert / France / 1839』
5.『ウツギ・マギシェン/ Deutzia 'Magicien' ユキノシタ科 ウツギ属/紅花バイカウツギ』
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今回の一連の写真は今年5月中旬〜下旬にかけての回顧録ですが、
優しく反転する絞りの薔薇『Village Maid』は私の中でミス・マープルそのもの。
この薔薇は以前にも述べましたが我が家で数少ないCentifoliaで生き残っているもの。
汚れなき純粋な少女のようなイメージと共に(多感な少女は鋭い棘を持つものです)
色白で優雅な白髪をふんわり結い上げた老婦人をも思わせる不思議な魅力を持っています。
そして『Tricolore de Flandre』は奇しくもエルキュール・ポワロと同じベルギーの生まれ。

アガサ・クリスティー自身も園芸ずきだったようで、
作品の中には様々な草花が登場人物の如く入り乱れます。
そして入り乱れる人間模様は、さながらウィリアム・モリスの草花が優雅に描かれた壁紙のよう。
戦時中、薬剤部に身を置いていた彼女は薬物に関しての知識も相当なもの。
ゆえに毒殺の女王といわれる由縁もそのためです。
彼女の作品を通して知ったマザーグースやシェークスピアからの引用、テニスンの詩etc...。
『The Mirror Crack'd from Side to Side / 邦題(鏡は横にひび割れて)』。
邦題も素敵ですが、原題の響きも素晴らしい。このタイトルはテニスンからの引用。

情熱の殺人。人は何故、人を慈しみ、そして憎むのか。
ふたりの女にひとりの男。ふたりの男にひとりの女。
夫婦とは何者なのか。恋人同士とはいったい何者なのか。夫婦という名の正体や如何に?
夫婦間の絆の強さ。恋人たちがその結びつきの強さゆえに犯す殺人という名の大罪。
愚かな男たち。哀れな女たち。残虐な子供たち。

ふたつのオールドローズ。
そしてふたりのイギリスの詩人((ウィリアム・モリスも含め)クリスティーもまたある意味詩人です)
彼女の短編にもあります...『あなたの庭はどんな庭? - How Does Your Garden Grow?』

ちなみに今回の記事は前々回の記事『二号』と対の双子です。
おそらく私が土に還るその日まで 自問自答し続けるであろう人生の大きな主題かもしれません。

〜G d D〜

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1.3.5.『Angel Face (Floribunda) / Swim / US / 1968』
私はフロリバンダというだけで食指が動かないことが多々あるんですがこの薔薇は別格。
交配を見ると(Circus×Lavender Pinocchio)×Sterling Silverとなっている。
この薔薇が咲いた朝に雨でも降ろうものなら...
あたり一面この薔薇の匂いで満たされてしまう。
(雨が降らなくとも素晴らしい朝に違いはない)
ティーともダマスクとも限定できない甘い甘い密のような香しき匂い。
その名からは想像することもできない実に妖艶な薔薇。
蕊が見える頃にはまるで牡丹のような姿に変貌を遂げる。
芍薬のような薔薇は数あれど牡丹のような薔薇は少ない。
枝がすらりと長いので切り花としても実に重宝しています。
一本で咲く枝もあれば房になって咲く枝もあり、且つ病気知らず。
2.4.『Clematis 「Mary Rose」 / Flore Pleno / viticella』
もう何年待ったことか.... 根は生きているものと信じて待った。待・ち・ま・し・た.笑
『Rosa willmottiae』の株元に鉢を置いてみましたが、完全に花期がズレました。
風に靡く柳のような葉はレモンティーツリー。
もうこの姿に出会えただけで満足です。
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朝方に紫の夢を見る。
紫の夢は雨を連れてくる。
雨は泪を洗い流してくれる。
乾いた頬に咲く花は...
果たして何色?どんな色?

〜G d D〜

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Plumさんからとても素敵な薔薇をいただきました。
奇しくもこの薔薇が咲いたのは草ぶえを訪れた翌日の朝のこと。
5月の始まりを告げるに相応しい...
とても豊かな三日間をこの薔薇とともに過ごしました。
plumさん、どうもありがとうございました♪
そしてタニーちゃん、これからも末永くヨロシクです!
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1.〜5.チャイナ系実生薔薇『タニー』。
楚々としてまことに美しい薔薇です。
日を追うごとに はらはらと.....色が変わってゆきます。
拙い写真をご覧になっていただけると分かるかと思いますが
この薔薇は芽吹きがたいへん美しく、新梢から萼にかけての
グラデーションは他に類を見ないもの、まるで夢のような色です。
1枚を除き、写真は{2010/5/3〜5/5}の開花の記録です。
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G d D

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1.『H. hybridus』とても好きな花のひとつ。退色してからもたいへん美しいです。
2.『H. gold』ゴールドって...手許に置いて仔細に観察するとすごく面白いですね。
3.『キクザキイチゲ/菊咲一華/Anemone pseudoaltaica』たった二輪しか咲かなかったけれど。
4.『てまり/Temari 』粉粧楼が交配親ということで昨年。落葉知らず、恐ろしい程の花保ち!
5.『フリチラリア・メレアグリス/Fritillaria meleagris』バイモの仲間は皆...春告花。
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『香水月季』にヘレボルスを中心に30枚程春の姿をUPの予定です。
難しい事は綴りません。
ただゆっくりと...ご覧になる方々の時間でお楽しみいただけたら幸いです。
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坪庭は花ざかり。
いちばん見逃せない季節の到来です。
2月まで暗かった我が庭にも日の光が少しずつ廻り出し
やがて時間と共に西の空へ傾くまで様々な草花に焦点をあてて過ぎゆく。

私は惜しみなく春を売るひと。
ただ惜しみなく迎え過ぎゆく春を売るひと。
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G d D

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1.~5.『Mme. Laurette Messimy (China Rose) /Guillot/France/1887』
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私がいつか終の住処に。
あるかなきかの居を構えた時。
垣根に薔薇を植えましょう。
願わくばそれは。
地続きの家であってほしい。

雨上がり。
今朝開いたばかりの姿です。

G d D

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