宵闇。

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1.〜5.『True Slater's Crimson Chaina / China Rose / unknown / East Asia』
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雨の日には紅いものが欲しくなる。
疲れた時。脳を酷使した時に甘いものが欲しくなる。
私は雨が好きだから雨の日が疲れるという訳ではない。
むしろ雨の休日を選んで買い物に出かけるくらいである。

けれど冬が近づくにつれ...ひと雨毎に気温が下がり、
お日さまにも恵まれない日々が続くと途端に甘いものが欲しくなり...
夜中に目が覚めてチョコレートを頬張っていたりする。なんだか可笑しい。
熱い珈琲や紅茶にひとかけらのショコラは気分を鎮めてくれることを経験上...既に体感済みである。

随分前の事になるが、私はかつて二年程、某大手の金融会社に席をおいたことがある。
そこで私は非常に厳しく相応にキャリアもあり且つキレ者の女性のアシスタントとして働いた。
ついぞ最近になって折しもその当時の同僚に街角で偶然に出会い、
かつて席をおいていたその会社の近況や、
お互いのプライベートな近況報告に...暫し時間を忘れ花を咲かせた。

その女性はそれから間もなくしてある会社へと引き抜かれ、
(所謂ヘッドハンティングであろう)その会社を去ったと聞いた。
とても厳しい日々で心身共に疲労困憊した記憶しか残っていない。
精神的にも体力的にもいっぱいいっぱいだった記憶しか残っていない。

兎に角残業は当たり前、私は遅い時でも毎日22時くらいで上がらせてもらっていたが
その部署はおそらく毎日...終電ギリギリまで皆働いていたに違いない。
...私は幸いにしてそんなにお叱りを受ける事もなかったが、(逆にとてもよくしてくださった)
或る日、彼女のアシスタントのひとりである女性がルーティンワークの上で些細な失態をおかし
散々彼女に責め寄られ、ついにはわんわん泣き出し...その日の午後に退社した全貌も見ていた。
兎に角...存在感のある女性であった。そして自分に厳しいことはもちろん他人にも容赦しなかった。
仕事も出来、社交性にも優れ、隙のまったくない人であったが故に、
私はあのような女性を恋人に、そして女房にする男はいったいどんな男だろうと常々思っていた。

私は本来そんなに甘いものが好きではないのだが、
その日々...約二年間は毎日チョコレートを二箱くらい平らげていた。日によっては3箱。
兎に角脳が欲しがるのである。甘いものを口の中で溶かさなければやっていられなかった.笑
もう二度と戻りたくないような職場であったが色々と勉強にはなった.笑...と今になって思う次第。

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サテ...先日もupしたばかりの『True Slater's Crimson Chaina』。
深紅の薔薇はその日の天候や翳り具合によって撮影が困難な場合もあります。
マンションのグレイのコンクリートの床や壁をバックに撮れば
重たい色を更に増し...所謂...暗い写真として仕上がります。
私はほんのお遊び...戯れで写真を重ねたりはしますが、
余程のことがない限り元々の画像についてはあまり色調整をかけません。
休日に開花が重なれば、私はその夕刻を待ってこの薔薇を撮る支度にかかります。
『True Slater's Crimson Chaina』は、時間が経てば経つ程...
花びらがひとひら散る頃には、栗色を含んだ実に艶やかなクリムゾンへと退色します。

そして特徴のひとつとして雌蕊が紅いこと。
金色の花粉が影を潜める終盤には。
雄蘂も紅いことが明るみに出て...終焉の美を飾る事になるのです。
(雄蘂:正確には終盤に向かって更に紅く染まる...とう方が適切)

ちいさなベランダ。ちいさな鉢植えといえども。
宵闇が迫り、街の灯りが首都高を走る車の群れと重なり。
そのような時間になっても。室内へ引き返すのが躊躇われるほどに。
それはそれは名残惜しい姿で私の袖を引くのです。

〜G d D〜

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